冬から春への季節の変わり目にお子様にみられる風変りな皮膚疾患があります。
それは、「juvenile spring eruption」という病名に「春」とついた、子供の耳にぶつぶつができる病気です。
本症は、典型的には、初春の寒い晴れた日に日光にあたって生じる光線過敏症で、多形日光疹という紫外線関連の皮膚病の仲間と考えられています。急に紫外線が強くなる今の時期に、体育やスポ少で屋外で活動して発症します。
あと、さらに高い頻度で目にするのは、「砂かぶれ様皮膚炎」です。手にボツボツができて痒い皮膚病で、カサカサに皮がむけて治っていくのが典型です。
本症は、小児掌蹠丘疹性紅斑性皮膚炎ともいわれ、「砂場でのかぶれ」は関係なく、ウイルス感染が考えられています。
また、同様なポツポツがホッペと肘、ひざに出現し、皮膚科医に「ジアノッティ症候群ですよ!」と言われたお子さんも多いのでは。
*写真は筆者の子供で、かつて3月上旬にかかり4月に小学校の入学式を控えていたもので、それまでに何とか治ってほしいな~と色々塗り薬で治療しましたが中々治らず、1ヶ月ほどかかって治癒した経験があり、印象深い春の皮膚病です。