お湯をこぼしたり、アイロンに触れたりして日常生活で火傷をすることが良く起こります。

熱傷は単に赤みが生じる1度、水ぶくれが生じる2度、皮下脂肪以上まで深く熱が及ぶ3度に分類されます。

冬場に湯たんぽに触れて火傷してしまう状況では、低温で長時間熱が加わるため、深い熱傷(3度)となってしまいがちです。また、温熱以外に、工場などで強い酸やアルカリ性の化学物質に触れて火傷のようになるものは化学熱傷と呼びます。

やけどしてしまったら 慌てず水道水で冷却してください。痛みは数時間続くためタオルを巻いた保冷剤で適宜冷やしながら受診してください。化学熱傷の際はさらに十分な時間、流水洗浄を行ってください。

医療機関を受診すべきやけどについて

軽いやけどでも不適切な処置によって感染をかぶったりして悪化することがあるため、基本的には医療機関にかかったほうが安心です。

水疱ができてしまったら2度以上の火傷ということになり、必ず受診してください。

当院での治療方針

1度の火傷は、炎症止めの塗り薬を塗ることで痛みが改善します。2度以上の火傷では、水疱の水を抜き、直ちに湿潤療法を開始することで早く、痛くない治療ができます。いずれの程度においても消毒はせず、洗浄を重視します。消毒剤による組織のダメージやかぶれの合併を防ぐためです。