工場での作業や理美容師さんなど、職場環境での皮膚炎(接触皮膚炎)が起こることはしばしばあります。

原因は大きく分けて、暴露する物質によるアレルギー性と、刺激性の2つ、さらに両者の合併があります。

同じ作業をするたびに皮膚炎が生じるため、できるだけ原因物質を特定して回避することが大切だと思われます。

特殊な薬剤、工業用途の化学物質など、皮膚パッチテストによって検査できる場合がありますので、専門医にご相談ください。

当院での診療は、

①患者さんに、使用している、または接触する可能性のある成分の一覧表をできるだけ準備していただき、持参いただきます。

②職業性皮膚疾患のデータベースで成分を逐一チェックし、「皮膚感作性」(=かぶれを起こしうる)のあるものを抽出します。

③皮膚パッチテスト(パッチテストが危険な物は困難。試薬のあるものは直ちに可)を行い、アレルギーの検討をします。

という流れになります。パッチテストは、①月曜日に開始し、48時間後の水曜日と7日後の月曜日に再来、または②水曜日に開始し金曜日と翌週の水曜日に再来、と3回通院していただく必要がございます。