伝染性膿痂疹
とびひの正式な病名は伝染性膿痂疹(でんせんせいのうかしん)です。
ばい菌が皮膚の傷にくっつき、毒素を産生することで症状がでます。病名のとおり自分の体の他の場所や、他人に伝染します。
症状としては、皮膚の水ぶくれ、むけてジクジクする、カサブタをつける、他の場所に広がる、かゆみがでる、などがみられます。通常、熱発などの全身の症状はありません。
ばい菌は、黄色ブドウ球菌で、子供の鼻の中、爪の下に定着(いつも居る)していることが多いので、鼻をほじった指でさわった場所や、かぜをひいて垂れた鼻水がくっついた皮膚のキズからひろがることが多いです。
(皮膚のキズ;虫刺され、あせも、アトピー性皮膚炎の患部、転んでできたスリ傷など。)
治療の基本は、患部の洗浄です。石けんとシャワー浴で、菌を激減させることができます。その後、抗生剤の軟膏を塗布します。絆創膏等で覆わない方がよろしいです。
症状の程度により抗生剤の飲み薬も処方されます。以上の治療で通常は3~4日で患部が乾き、軽快してきます。
皮膚症状が乾くまで3日間ほどはプール禁止です。通園、通学は、通常は大丈夫ですが、集団感染の可能性はありうるため、先生にも確認してください。