ニキビ菌が常在菌で、ニキビのない皮膚にも存在すること、紫外線撮影で確認できることを先に述べました。そして、毛穴がつまって、低酸素環境下になることでニキビ菌が“悪者”なることを述べました。

日常臨床では、ニキビの塗り薬によってニキビが改善するにつれて、顔全体のポルフィリン発光もかなり減少すること、が観察されます。

 

一方、昔からある抗生剤の塗り薬を長く使用している方でなかなかニキビが減らない患者さんでは、ポルフィリン発光が持続している(=治療しているのにニキビ菌が減っていない)ことが観察されます。そのようなケースでは、ニキビ菌は、抗生剤に対して耐性化を獲得していることが考えられ、過酸化ベンゾイルを含む薬剤に変更します。 “過酸化ベンゾイル” は本邦でも最近広く使われる抗菌剤で、ニキビ菌が耐性化を生じないということが最大の特徴ですが、一定割合でかぶれを生じることがあり、使用法のコツを患者さんに適切に情報提供したいと考えています。