円形脱毛症の特徴をまとめます。
1)発症しやすい体質があること。
2)その体質を背景に、ストレス等がきっかけになり、発症すること。
3)自分の毛に対して、自己の免疫システムが働いてしまうという免疫異常であること。
4)症状のタイプは大きく4つに分類され、脱毛部位の面積から重症度が決められていること。
5)重症度に応じて治療法が選択されること(治療ガイドラインがあり)。
6)重症の場合、入院して点滴する治療法があり、それは、より早期に受けたほうが治りがよいこと。

私共の診療所の役割としては、比較的軽症で病勢の強くない方の治療、また、たとえ重症と判断されても症状が固定し、維持療法が必要な方への対応です。後者ではを人工的にかぶれを起こして治療する専門的な治療である“局所免疫療法”を行っています。

病気の勢いがあり、重症化しそうな患者さんを早期に見極め、速やかに総合病院での治療を受けていただくように手配することをこころがけています。

また最近、脱毛部位にステロイド剤を注射する方法が有効とされていますが、当院では、局注のかわりにエキシマ光線という特殊な紫外線をあてて、免疫異常を鎮静化させる方法を行っております。