PITとは、Patient Initiated Therapy の頭文字をとった略語で、ヘルペスの初期症状が出現した時点で患者さんの判断で服用を開始する治療方法です。

前触れを感じた時点で医療機関を受診することなく治療が開始できるメリットがあり、
海外では1 day treatmentとして、標準的な治療法となっています。

そのために、次回の分の薬(ファムビル錠)をあらかじめ処方しておくことが健康保険で認められました。

ところで、体の免疫力が低下すると、ヘルペスウイルスはまず神経組織で増殖します。
その段階で、むずむず、ヒリヒリ、灼熱感など、前触れ症状が出現します。
その後、神経に沿って皮膚に到達し、水疱や発赤が出現します。
ウイルスが神経組織で増えている段階(=前触れを感じたら)ですぐ治療を開始することで、
皮膚症状を軽く、あるいは予防でき、経過を短くすませられます。

治療の具体的用法

① 今回のヘルペスの治療
皮膚に水疱などができた段階での受診
場合、従来どおりファムビル錠(ジェネリックでも可)を1回1錠を1日3回×5日内服します。

② 次回のヘルペスの治療
再発性のヘルペスがよくでる方で、前触れ症状を自身で判断できる方では、次回の分を処方できます。ムズムズ感やヒリヒリ感が生じたら、ただちにファムビル錠を1回4錠を内服し、その後12時間後にもう1回内服して終了です。ファムビル錠は早く飲めばそれだけ有効ですので外出先に持ち歩くとよいでしょう。

希望のある方は医師に相談ください。