日本医師会から新型コロナワクチンの筋注法が公開されています。注射の具体的な手技が全国一律に統一され、現場はとても助かることでしょう。

海外からの映像でみられる注射を一見、無造作に「ブスッ」と肩に突き刺す様子にいささか違和感を感じましたが、実はそのほうが理にかなっているようです。

垂直に刺入すること、また針先が血管に当たっていないかを確認するための注射後の陰圧確認を行わないなど、今までの注射法(の常識と思っていた方法)と異なり、とても勉強になりました。日本プライマリケア連合学会の公表しているYouTube動画をスタッフ皆で視聴し研修することにしました。

さて、メッセンジャーRNAワクチンという技術自体も、このたび初めて耳にする薬剤なので、不安がありました。が、日本RNA学会の会報誌(Web上で誰でも閲覧できる)、古市泰宏先生や飯笹 久先生の投稿を拝読し不安が払しょくされました。 このワクチンの開発までに長年のRNA基礎研究の集積があって、いくつかのブレイクスルーが重なって開発された技術であることがわかり、感動ものです。

以上から、筋細胞膜上にCOVID-19の抗原タンパクを発現させ、免疫系に認識させるために、ワクチンを確実に筋肉内に注入することが肝要であることがわかりました。