当院では月2回、水曜日の午後に専任の医師による「専門外来」を行っております。3月で2年経過しました。昨年度の診療実績につきまして御紹介します。
【患者様】
昨年度、103名の方の治療を担当しました。
【疾患別の内訳】
アトピー性皮膚炎 53%
円形脱毛症 25%
結節性痒疹 10%
乾癬 7%
その他の疾患 5%
【治療法と外来の特色】
アトピー性皮膚炎と結節性痒疹の方の治療では、大半がデュプリマブの注射による治療を行いました。数名の患者様では飲み薬による治療(JAK阻害剤)を行いました。
特色としては、小児とくに10歳未満の低年齢児に対して注射による治療を行い、良好な治療効果を得ていることです。できるだけ低年齢のうちに寛解*を達成すること、を診療の目標の一つにしています。
寛解*=皮膚症状がすっかりおさまった状態
円形脱毛症の治療では、重症度、患者様のリクエストに応じて治療法を選択しました。患部の面積の広い方では内服による治療(JAK阻害剤)を行いました。光線照射療法が有効な手段となっており、多くの方で外用療法と併用して成果を得ています。
乾癬の治療では、数例でソーティクツ錠の内服療法を行ったのが特色です。
以上です。令和7年度も引き続き継続してまいります。