ここ数年で、アトピー性皮膚炎の塗り薬による治療については、新しい時代に突入しています。昔からのステロイド外用剤、続いて登場したタクロリムス外用剤に続き、新しい3つのお薬が使われるようになっています。

本日、「岩手・宮城 アトピー性皮膚炎治療を考える会」講演会が、休診日の当院を会場にして開催されました。
本講演会は医師向けのWeb配信形式のものでしたが、 りふ皮膚科アレルギー科クリニック院長  水芦政人先生が講演されました。
モイゼルト軟膏は本邦において大塚製薬が開発した塗り薬りで、皮膚炎を抑える主な作用に加えて、
皮膚のバリア機能への好影響(=皮膚が丈夫になっていく)が期待できるとのことです。

現状では、効果の強さの点と長年の実績(エビデンス)の点で、ステロイド外用剤に完全に置き換わるものではないものの、これから広く使われていくことが期待されます(薬価が高いのが難点)。
本日の講演会で学んだことを活かし、今後、アトピー性皮膚炎の治療に役立てていきたいと思います。