「ピリピリ、チクチク」といった前兆に気づいたら、患者の判断で服用を開始する方法(PIT)
PITについてご説明します。

PIT(patient initiated therapy)は ヘルペスの前兆に気づいたら、患者自身の判断で始める治療法で健康保険で認められています。

メリットとして、より早期に対策することで1日の服薬で治療が完結できることです。また、忙しくて受診できない場合や、年末年始など医療機関が長期休業の際に使用する薬を所持することができる点です。

再発性のヘルペスでは、前兆を感じる時点ですでにウイルスの増殖があり、2日目がウイルス量のピークとなります。ウイルス増殖期にしっかり作用させることで、症状の悪化を防ぐことが期待されます。

使用するお薬は、「ファムビル」と「アメナリーフ」の2種類あります。

ファムビルでPITする場合
・再発の初期症状(ヘルペスの前兆)を正確に判断可能な患者さんが対象。
・再発頻度が年間概ね3回以上 であること、
・腎機能の低下がないこと。
・前兆出現後6時間以内に、一回に本剤4錠を服用し、さらに 12時間毎にもう一度服用します。
・一回分の薬剤費用の自己負担(3割負担の方の例では)700円弱となります(先発品のみで認められる用法。ジェネリック医薬品では不可)。

アメナリーフでPITする場合
・再発の初期症状を正確に判断可能な患者さんが対象。
・症状出現後(皮疹がまだでていない状態)6時間以内に、本剤を1回に6錠服用します。
・空腹時の服用では吸収が悪いため、食後(あるいは間食を食べてから)にのむようにします。
・本剤は腎機能が低下していても同じ量服用できる点もメリットです。
・アメナリーフは1回で必要十分量を投与することで、ウイルス増殖期に作用します。
・一回分の薬剤費用の自己負担(3割負担の方の例では)2200円弱となります(ジェネリック医薬品がないお薬)。

なお、どちらも
・保険適応上、「1か月分に1回分」の処方のみ可能で、まとめてお渡しできませんので注意ください。