まずは正しい診断を。

爪白癬の爪の変化としては、爪が厚くなったり、曲がったり、濁ってくることが良く見られます。一方、それ以外の原因であることもあり、まずは専門医による診断が必要です。診断は、爪の一部をかりかりと削って顕微鏡で確認することが必須です。

なぜ治療する必要があるの??

痛くもかゆくもない爪白癬。見た目を除けば、治療の必要性を感じない方もおられます。
しかし、水虫菌(カビ)が常時住み着いているため、皮膚(ゆびの間や足底)の水虫を繰り返し、さらに、ばい菌による皮膚の化膿のリスクがあります。また、ポロポロと周囲に水虫菌(カビ)をばら撒いていることも忘れてはいけません。

治療の原則は経口抗真菌薬の内服→その後外用剤と、最近、内服の有望な新薬がでました!

一部の軽症の爪白癬を除いて、ほとんどの爪白癬を根治させるには飲み薬での治療がやはり望ましいです。

従来からある二種類の薬

(1)テルビナフィン錠を毎日連続して飲む方法と
(2)イトリゾール錠によるパルス療法

新薬として、

(3)ネイリンカプセルの登場→ 12週の内服で完結し、有効性や安全性が向上、また飲み合わせできない薬が少ないため有望な選択肢となりました(今後の主力となりそうです)。

外用剤では、

クレナフィン爪外用液、ルコナック外用液という爪水虫専用の塗り薬が使用でき、内服できない、あるいは病変箇所が少ない方ではファーストチョイスとなります。