年度が変わり、生活に変化があった方がひと段落つく時期となりました。
最近、「口唇ヘルペス」や「帯状疱疹」になる患者さんが多くなっています。これらは疲労やストレスが原因となります。
今日の新聞(NIKKEIプラス1)で、うつ病 疲労蓄積でウイルス増殖も関与 という記事を読みました。
そのウイルスとはヘルペスの仲間のウイルスでHHV-6(ヘルペス6型)とのことです。
記事によると、疲労の蓄積→ 免疫低下 → HHV-6が増える → 同ウイルス由来のタンパク質が増える→ 脳神経細胞のダメージが起こる→ うつ病とつながる可能性とのことです。
HHV-6は突発性発疹のウイルスとしてほぼ100%が感染しており、潜んでいます。脳神経に親和性の高いウイルスで、様々な脳神経疾患との関連がいわれています。
HHV-6は単純ヘルペス(口唇ヘルペス)より疲労に反応しやすいため、逆にいうと、口唇ヘルペスが出ている状況は、HHV-6も増えているということになります。
ですから、(口唇)ヘルペスが出たら、体の疲労のサインととらえて、休養をしっかりとり、免疫を回復させましょう(紫外線も免疫を低下させますから、屋外活動も控え、家で安静にしましょう)。
また、単純ヘルペスは特効薬が用意に手に入りますので、早めに内服したほうがよさそうです。