現在さまざまな美肌成分が開発されて、高額な商品が入手できますが、結局のところ、お肌の美容の基本はビタミンC (アスコルビン酸) にあると思われます。
ビタミンCの今まで知られている代表的な効果として、、、、、
① 美白効果(表皮におけるメラニン産生の抑制作用)1)
② 肌の抗老化作用(真皮における抗酸化ストレス作用)
③ しわへの効果(真皮におけるコラーゲン産生の増加)2)
④ にきび、毛孔開大に対する作用3)
⑤ 顔面の赤ら顔に対する効果4)
ビタミンCは水溶性ビタミンの一つであり、一度に大量に飲み薬として摂取しても、過剰な分は尿に排出されますから、内服するのであれば、少量を分割して摂取する方が有効です。
お肌にさらに効果的なのは、直接作用させることですが、当院では自宅でのケアとしてグラファC10ローション®をお勧めしています。
【参考文献】
- 美白剤による色素斑の治療:船坂陽子:Aesthetic Dermatology Vol.15,2005
- シワ改善効果評価法の検討-アスコルビン酸含有化粧品のイオン導入連用試験を用いて-:漆畑 修, 大井綱郎, 山下理絵:Aesthetic Dermatology Vol.16,2006
- 10%アスコルビン酸グルコシド(グラファC10ローション®)の尋常性ざ瘡,毛孔開大に対する治療効果について: 橋本幸子 他:Aesthetic Dermatology Vol.13, 2003
- イオントフォレーシスが著効した酒さの1例:小林摂, 田中俊宏:Aesthetic Dermatology Vol.17, 2007