足の痛みに悩んでいる患者さんが多いです。

巻き爪や陥入爪が代表的ですが、鶏眼(俗に”ウオノメ”)で受診される方も多いです。ウオノメは足ゆびの関節上とか、足底に角質が肥厚し、歩くたびに痛み、やっかいです。
治療は、刺さっている芯の部分をメスやハサミで削る処置をします。あまりに固いものはスピール膏というふやかす絆創膏で前処置をします。これらの処置によって、数か月は痛みから解放されますが、根治的ではなく、繰り返すのが通常です。
原因は靴や歩き方、骨格の変形等、すぐに改善できないものが多く、再発予防は困難です。
足の小指の背にできたも のは、ゆびの軸が回転して(外側にむいて)摩擦でできることが多く、五本指靴下をはいて小指を積極的に使用し、鍛えることで再発しづらくなるようです。ま た、外反母趾の方にも足ゆびのエクササイズを指導しています。状態に応じて、さまざまなアイディアを提案していきたいと思います。

上記のような患者さんの足の形を観察していると、“かがみ指“変形や“開帳足”変形がみられるようです。そのような方には、NHKのサキどり↑で放送してました、“ひろのば体操”を推奨しています。

またフットケアの参考書籍としては、高山かおる先生の著作である、『皮膚科医が教える本当に正しい足のケア かさつき・巻き爪・たこ・外反母趾』がたいへん良書で、待合室の書棚に配置していますのでご自由にご覧ください。

(わたくし自身も足裏のウオノメがでて困っていましたが、コンフォートサポートソックスというのを履き続けたところ出にくくなりました。さらに足底の横アーチと縦アーチが発達したように思われ、愛用中です)。

*コンフォートサポートソックスについては下の本で知りました。

『「足の指」まっすぐ健康法』
松藤文男、今井一彰 著

『足の指を伸ばすと人生が変わる!』
松藤文男 著