2月下旬ごろ、資生堂の製品が「しわを改善する」効能を謳ってよい、と厚労省が承認したというニュースが報道されました(ELIXIR ブランドで展開中)。この有効成分は、純粋レチノールというビタミンAの仲間です。

ビタミンAは、目や皮膚・粘膜の健康とかかわる重要なビタミンで、動物性食品(レバーとか)に含まれ、緑黄色野菜からもβカロテン(体内でビタミンAに変わる)として摂取されます。

皮膚へ塗布することで、①表皮の細胞分裂(ターンオーバー)を亢進し、②表皮細胞でヒアルロン酸の産生を高めます。その結果、くすみやシミの原因となる表皮のメラニンが排出され、表膚は厚みを増して瑞々しいお肌になります(ただし、濃度や活性の高い成分をいきなり使用すると、初期に赤みがでたり、皮がむけてひりひりする’’レチノイド反応’’がでることがあります。このため、低濃度のものから開始し、次第にステップアップするようにします。こうすることで、副作用を最小化しつつ、お肌にはビタミンAがストックされ、絶えず活性型のビタミンAが作用を及ぼすようになります)。

*ビタミンAによるスキンケアについては、Aケア協会のサイトが勉強になります。

http://a-care.net/)。

そのようなビタミンA誘導体が含まれた機能性化粧品は、①エンビロン、②ラロッシュ・ポゼ、③オバジ360、④ゼオスキンヘルス、等から入手でき、筆者も試用してみましたが、それぞれ特徴をもった優れた製品でした。お肌の老化が気になる方にはビタミンAを用いたスキンケアをお勧めします。

ところで、この数カ月は ’’安心の日本製’’ である資生堂のNAVISION DRの製品を愛用しています。こちらは①~④とやや異なり、純粋レチノールで、より活性型に近い成分であることが特徴です。純粋レチノールは不安定で分解されやすい点が問題でしたが、資生堂の製造技術が完璧に克服しています。

(この3カ月で少しシワが減ってきたかな!?  筆者の場合、額からこめかみ、鼻全体に使用して、NAVISON DR TA レチノアドバンス(10,800円)は2カ月使用できる量でした。)