ときどき花粉症のステロイド注射受けようとしている、という患者さんのお話をお聞きします。

ステロイドの筋肉注射は、日本や海外のガイドラインでも一般に推奨されておりません。1960年代に登場し、花粉症に対して『一回で効果が長く続く注射』は、その後リスクが指摘され、一般的な治療とは言えなくなっています。現在では全身への副作用を避け、安全性を高めた局所使用の(鼻に噴霧したりする)ステロイド剤が広く使われているためです。

全身へのステロイド注射の問題点として、使用するステロイドの量が非常に多くなることと、 一回体に入ると、長期間作用し続け、全身への副作用が懸念されます。

当院では、専門家の英知を結集してできあがった「治療ガイドライン」に準拠した標準治療を心がけております。